2025.11.12
- 院長のつぶやき
肺炎球菌ワクチン
ワクチンつづきのお話しで今回は肺炎球菌ワクチンについてです。
肺炎球菌は喉・鼻の奥などに常在している(健康な状態で細菌が常に存在してる)場合があり、高齢者などで体力が落ちていたり免疫が弱っていたりすると、肺炎や敗血症、髄膜炎など重症化することがあります。 肺炎球菌ワクチン接種により、肺炎球菌による重症化のリスクが減るとされています。ただし、すべての肺炎を防ぐわけではありません。ウイルス性肺炎や他の細菌性肺炎については別の原因なので、このワクチンでは予防できません。
日本で2025年10月現在使用できる肺炎球菌ワクチンは4種類です。
65歳または60~64歳で基礎疾患を持っている人は定期接種となり公費助成が受けられますがPPSV23(ニューモバックスNP)の一択です。予防期間は5年ほどです。
その他の方は任意接種で自費となりますが他の3種のワクチンが使用可能です。
バクニュバンス®(PCV15)、プレベナー20®(PCV20)、キャップバックス®(PCV21)があります。それぞれの数字はなにかというと肺炎球菌の血清型をいくつカバーしているかというものです。肺炎球菌にはいくつもの血性型というものがあり、型が違う菌にはワクチン効果は期待できません。数字が大きいほど幅広く予防できるという理解で問題ありません。
ニューモバックスは予防効果期間が5年であるため、接種後5年経過したら他のワクチンの追加接種が推奨されます。他の3種は新しいワクチンで予防効果が10年以上とされ、とくにPCV15や20は1回の接種で追加接種不要となる可能性も考えられています。




