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2026.04.20

  • 院長のつぶやき

動悸症状

動悸は、循環器クリニックを受診される患者さんの中でも非常に多い主訴のひとつです。「急に心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」「胸のあたりが落ち着かない」といった表現で訴えられることが多く、その感じ方や頻度は人それぞれ異なります。

動悸の原因は大きく分けて、心臓そのものに由来するものと、それ以外の要因によるものがあります。心臓に由来する代表的な原因としては、不整脈が挙げられます。不整脈とは、心臓のリズムが乱れる状態のことで、脈が速くなる頻脈、遅くなる徐脈、あるいは不規則になる期外収縮などが含まれます。これらは自覚症状として動悸を引き起こすことが多く、場合によってはめまいや失神を伴うこともあります。

一方で、心臓以外の原因としては、ストレスや不安、睡眠不足、カフェインの過剰摂取、アルコール、喫煙などの生活習慣が影響することも少なくありません。また、貧血や甲状腺機能の異常といった全身的な病気が動悸の原因になることもあります。

動悸を感じたときに重要なのは、その症状がどのような状況で起こるかを把握することです。例えば、運動中や階段の昇り降りでのみ起こるのか、安静時にも突然起こるのか、持続時間はどのくらいか、他に胸痛や息切れを伴うかといった情報は、診断の手がかりになります。こうした情報を記録しておくことで、医療機関での診察がよりスムーズになります。

検査としては、心電図やホルター心電図(24時間心電図)、心エコー検査、血液検査などが行われます。特にホルター心電図は、日常生活の中での心臓の動きを記録できるため、発作的に起こる動悸の評価に有用です。必要に応じて、運動負荷試験やより詳細な検査を行うこともあります。また医療機関での検査ではないものの近年、スマートウォッチなどの診断能力も向上しており、心電図の記録が可能な機種もあります。

治療は原因に応じて異なります。不整脈が原因の場合は、薬物療法やカテーテル治療が検討されます。一方、生活習慣やストレスが関与している場合は、生活リズムの見直しやストレスマネジメントが重要になります。カフェインやアルコールの摂取を控える、十分な睡眠をとる、適度な運動を取り入れるといった基本的な対策が、症状の改善につながることも多くあります。

動悸は一見すると軽い症状に思われがちですが、時に重大な病気のサインである可能性もあります。また、不整脈のなかには命の危険になるものや脳梗塞などの原因となるものもあります。気になることがありましたら、お気がるにご相談ください。